野草酵素を作るポイント

 

究極の自然は野草(雑草)と雑木林(里山)

子供の頃、毎年初春になると祖母がヨモギの新葉を積んで草餅を作ってくれました。2月頃だったと思います、小さな葉っぱでした。この草餅を食べると「春になるんだな~」と自然に思いました。

我が家ではヨモギのことを「もちぐさ」と言っていました。ヨモギという言い方は後で知りました。ヨモギは、肝臓病、婦人病、痔、血圧、肌荒れなどの特効薬と言われていて、どこの家でも草餅を作っていてそんなことを知っていたのだと思います。

他にセリごはん、ふき味噌。ワラビやゼンマイ。タラの芽(タラッペ)、ユキノシタ、コゴミ、コシアブラ、アカシヤの花の天ぷら、自然薯など毎年食べていました。なので野草酵素に何の抵抗もありませんでした。

現代の食生活はここから離れてしまったなぁ~と思います。

野草・木は、その土の成分《酸性、アルカリ性、窒素、リン酸、カリなど》、水、気温、湿度、日照時間の違いなどで生えてくる物が違います。身土不二(土地と体は一緒)。自分の住んでいる所の物が一番うまくて体に良いのですよね。どなたもお国自慢しちゃいますよね。

お彼岸から作りやすくなる。すぐに作る必要がある方は少量作ります。まだ草が伸びていないので

本格的に作るのは「桜の花が散って1週間待って」から採作り始めます。桜の葉と共に草が伸び採取しやすい

そして大事なことは、来年も草が生えるよう半分ほど採る。あとは残しておくこと。欲張って採ると、翌年は草がグッと減ります。

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草は川・海辺にあります。山に採りに行く人がいますが、山には木がありす。山に行っても川辺で採りましょう。

草は河川敷で採りましょう。河川国土交通省の管理「自由使用」といって個人が草を採っても良いのです。飲料水になるので農薬は使用せず草刈りをしていますから、河原の草は安全で質の良い草が採れます。

《注意》川の近くには田んぼ、畑の土手があります。勝手にそういった所で採らず耕作者に一声かけて採りましょう。「良いよ!」と言ってくれますよ。〈イヌのおしっこを気にする方がいますが、バイ菌博士の藤田先生は、この世で一番清潔なのは出たてのおしっこです、といっていました)ワンちゃんの散歩コースの奥の草を採れば良いのです。

また、知らず知らずに個人の土地で採ってしまうこともあります。とにかく周りの人に挨拶と草を採っている理由を伝えて採りましょう。「私は草で元気になった、だから草がほしい!と話して下さい。

初めはノカンゾウ、ヤブカンゾウ、ギシギシ、スイバ、タンポポ、ヨモギ、ツクシ、ホトケノザ、スギナなどが生えてきます。タンポポは全草薬草なので葉も茎も花もオーケー、これらは皆食べられます。花の色素はポリフェノール!花びらを使用。

花が咲く前のつぼみの時に採るのがベスト。

皆さんから質問があるのは、毒草が入ると心配。毒草が解らない?です。

昔から「毒をもって毒を制す」と言われています。〈ある種の毒と毒拮抗作用・キレート作用によって中和によって毒の作用が抑制される.

野草酵素の場合は、5種類以上の野草で毒草があっても中和させます。

又、発酵によって毒を中和します。石川県にフグの卵巣着けという発酵商品があります、食べたら当たってしまう毒を発酵によって安全にします。ソテツの実も毒がありますが奄美諸島や八丈島では、それを発酵して食べています。なので「野草単品では作らないこと」 手作り酵素は発酵食品です。

いつまで野草酵素は作れるのか? 例えば私の住んでいる群馬県は標高差があるので、4月上旬に平地から始まり、尾瀬ヶ原、水上温泉、谷川岳近辺は5月下旬。丸沼高原・金精峠は7月になってからが良い時期です。 

平野から始めて標高の高い所へ移動し作っています。虫がつく前、花が咲く前、柔らかいところで作れば7月末まで作れます。例えばノカンゾウは初夏、イタドリは夏、ヨモギやセイタカアワダチソウは初秋に花が咲くので、遅くまで作れます。

ツユクサは(心臓に良いといわれる)6月になってから出てきます。

注意 クララという、黄緑色の丸い小さめの葉っぱの草(美味しそうに見える)は、苦いので気を付けましょう。ノビルも臭いので避けたいです。ホトケノザは苦みがあるので少量に。

野草酵素は発行中に草にエキスが絡まっているので、エキスが見えませんが漉せば出てきます。

草が乾いている晴天の日に仕込む場合はサッと水洗いしてすぐに仕込み、通常より幅を狭く切って10日間ほど発酵させると良い。